どこまでも歩いていけそうな夜
今夜の空は少し白んで見える
気のせいかな?
ナイターの野球場からのライトに
いつもの道が照され
まるで引き寄せられる
わたしの足取り
橋から見えた
三日月は
暗い色味で弱々しく輝いている
真下の川面は
真っ暗で
止まることなく流れている
確かに流れてる
聞こえてくる心地のいい
水音に
いつもと同じで安堵する
少し白んだ空を
あなたも見上げただろうか
三日月にも気付いたろうか
少し汗ばんだ背中から
お疲れさま、という
あなたの声が聞こえた気がした
空を見上げて
滲んでしまわないうちに
そろそろお家に帰ろう
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